「自分が死んだら海に骨を散骨してほしい。」と家族から言われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。海洋散骨とは、故人のご遺体を火葬した後の焼骨を細かく粉末状にし、漁場や航路を避け、おおよそ海岸から1海里以上離れた場所で、遺骨を撒く方法のことです。海洋散骨にもいくつか種類があり、委託散骨、合同散骨、チャーター船散骨、自己手配などがあります。まず委託散骨ですが、散骨事業者へ一切の散骨施行を任せる方法です。
海がいつも穏やかな状態であるとは限らないので、足腰の弱った高齢者の方や船酔いする方は委託散骨を選ばれることが多いです。合同散骨は、ご遺族が他のご遺族と一緒に船に乗船され、ご自分の手で遺骨を海へ散骨する方法です。船をチャーターするタイプよりも比較的費用が安く済むというメリットがあります。さらに、ご自分の手で故人の供養をしてあげたい方にとっては最適の方法です。しかしながら、海が荒れている時などには欠航や延期になってしまうこともあるので注意が必要です。
次にチャーター船散骨とは、ご遺族がチャーター船に乗り、ご自分の手で散骨を行う方法です。この方法も合同散骨と同様に、ご自分で故人の供養をしてあげたい方に最適です。デメリットも同様に天候に左右されやすいところです。ただ、合同散骨と違うのは、相乗りではないため、ご親戚も含めて5名以上の人数で乗ることができます。最後に自己手配ですが、ご遺族ご自身で船をチャーターし、沖合まで出てご自身で散骨を行う方法です。以上の方法から、ご自分に合った方法を見つけ、故人の供養をしてあげてください。